材料を選んだらまずは「玉切り」。
「玉切り」とは丸太を決まった長さにブツ切りにすること。
早出親方は90まじかで結構小さい人なんだけど50ccくらいのでかいチェーンソーで簡単に切ってしまいます。ずっと山仕事に携わっている人のチェーンソーさばきは鮮やか。あまり使い慣れない僕にはまずもってまっすぐ切ることすら難しい。
チェーンソー使いにとって「技術」の大半は「研ぎ」にあるようです。大体給油のたびにヤスリで研ぐのが基本ですが、まっすぐ切れないのは左右の研ぎが均等にできてないから。横挽き(普通に丸太を切る場合)と縦挽き(縦に半分に割るような使い方)ではデプス(刃の前のでっぱりの高さ)を変えるとか針葉樹と広葉樹では刃の角度が違うとかマニアックで深い話が色々あるらしい。
まさ葺きの玉の長さは大体30〜28センチ。
屋根に葺くときに先端は揃えるけど後ろ側は隠れて見えなくなってしまうので割とアバウトな感じで良いようです。もっとも僕がやると上と下で2センチの誤差で収まるかというとかなり怪しい。
一つ気になっていたことがありました。
まさ葺きが現役だったのは昭和30年代。何度か早出さん含め村の林業の歴史や道具などを講演などで聞いているのですが、使っているのはソリや斧や手鋸や馬。重機やチェーンソーなど面影もないのです。
Q「まさ葺きをやってた頃にチェーンソーはあったんですか?」
A「あるわけねえべさ」
すべて手鋸だったそうです。
気が遠くなりそうだ。
早出さんがまさ葺きの仕事をするときは何十キロも自転車を漕いでって、お客さんの家に一週間くらい泊まり込んで仕事をしたそうです。ナビなんかもないので富良野の山奥の道を間違えてさらに奥まで行ってしまったりとか。僕らはなんともせっかちで根性無い時代に生きているようです。
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Fae Gillie (金曜日, 03 2月 2017 04:35)
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Cheryl Hatchell (金曜日, 03 2月 2017 06:54)
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